W1チップ搭載Bluetoothヘッドフォン Powerbeats3 wirelessレビュー

 

Powerbeatsの用途はワークアウト。

普段のジョギングや過去2回のフルマラソンで走った時には、iPhoneでワークアウトを記録しながら音楽を聴いています。やはりアガる音楽を聴いてる時は走りも良くなっているような・・気が・・します。たぶん。

気のせいかどうかはともかく、走ることが楽しくなる(or 苦しさが紛れる?)のは確かなので音楽、つまりiPhone + イヤフォンは欠かせないのです。

さて、ここ数年はSony製のスポーツ向け防滴仕様の有線・無線のものを使ってきたのですが、使い方が荒いのか良く壊れる🙁

最近愛用のMDR-800BTというBluetooth接続のものは、まぁ持って居る方で2年ぐらい使ってます。

しかし、このMDR-800BTもバッテリーがかなり怪しくて、2時間ぐらいのワークアウトで切れてしまうことが多くなってきてしまったのでした。

もともとフルマラソン(僕は遅いので5h以上)でゴールまでバッテリーが残ってることは期待していなかったのだけど、苦しくなる後半で音楽の力を借りられたらもう少しは記録も良くなるかも?

という他力本願な理由もあり、この度Apple StoreからPowerbeats3 wirelessを購入することにしたのでした。ぽち。

 

最初はAirpodsを待っていた。

iPhone7を使い始めてからBluetoothヘッドセットが欲しい感じではあったのですが、マルチポイント対応でペアリング簡単そう&気軽に着けられそう、ということでAirpodsの発売を心待ちにしていました。しかししかし・・発売延期のまま一向にその気配が無い。(2016年11月現在)

さらに上記のワークアウト用イヤフォンもそろそろ新調したい雰囲気になってきた時に一気に確定枠に飛び込んできたのが、Airpodsと同じW1チップ搭載&防水仕様とのことでMDR-800BTの替わりに使えそうな、このPowerbeats3というわけなのでした。

 

20kmワークアウトをこなしてバッテリーが持たないことを悟ったのが11/20。すぐに注文して、その時の出荷予定が4-6営業日との事でした。実際に4営業日後の11/24に出荷連絡があり翌11/25に届いたので事前の通知通り。

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次回の大会が12/4だったので間に合って良かった。

 

 

開封

宅配便で届いた段ボール箱を開けたところ製品の箱が、不織布で包まれていました。

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中身は透けてるけどはっきり見えない。分かってるのにちょっとしたワクワク感の演出で、まるでプレゼントのようですね。

 

不織布を取り去るとようやく製品の外箱。

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beats製品を購入するのは始めてですが、やはりApple製品らしい高級感のあるパッケージング。

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付属品は、本体の他に、交換用イヤーパッド3種類、充電用マイクロUSBケーブル、キャリングケース、簡単なインストラクションマニュアル。

マニュアルは最低限ペアリングの方法のみが多言語で表記してあるシンプルなものです。

 

そして、面白いなと思ったのがこのケース

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最初はプラスティック製のかぱっと蓋が開くようなものかと思ったのですが、実際に取り出してみると、これシリコン製の一体成形で袋状のものなんです。

こういったイヤフォンにはよく巾着のようなものやハードなケースが付属することが多いのですが、この製品が使われるスポーツシーンを考えると、この素早く出し入れできるケースは理に適っているな、と。

実際に屋外で使ってみると、紐を解いたりジッパーを開け閉めする手間がなく使い易いのです。

 

ペアリング

マニュアルに従ってペアリングしてみます。

iOS10デバイスがペアリング相手の場合、予めBluetoothをONにしておきます。ロックも解除。

次にPowerbeats3の電源ボタンを1秒押してパワーON。白色LEDが点灯したら即、繋がろうダイアログが表示されました。

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この巨大な「接続」ボタンをタップすれば瞬間でペアリング完了。

 

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恥ずかしい名前のPowerbeatsが接続されました。

認識してからここまでほんの数秒です。素晴らしい。 

 

ちなみにこの状態で、iCloudアカウントを共有するデバイスでは、このPowerbeatsをすぐに使えるのですが、それにはiOS10やMacOS Sierraが必要です。

僕のMacはまだEl Capitanなので、通常のBluetooth機器としてペアリングする必要がありました。

 

充電

開封時点で60%ほどの残量がありましたが、ワークアウトに出る前に充電してみることにしました。

マイクロUSBでの充電中はLEDが赤く点灯し、完了すると白に変わります。

正確に時間を計ってはいませんでしたが、おそらく20〜30分で100%になっていました。

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音質

早速装着して音楽を再生してみました。あくまで個人の感想ですが・・

音質にはあまり期待していませんでしたが、きちんと装着すれば、なかなかタイトで表現力のある音を出してくれます。

ただし、イヤーフックで固定するとはいえ、シリコンピースのカナルです。

構造上、どうしてもイヤーピースと耳の間にわずかな隙間が出きやすいので、没入感とは反対の、少し離れたところで鳴っているような聞こえ方をします。

Powerbeats2でイヤーピースが合わないという意見をよく目にしましたが、確かにイマイチしっくり来ません。

僕は最初から着いているMサイズのものでは少し小さかったようで、Lサイズのものに交換してようやく聞ける音質になりました。ワークアウト中に使用することを考えれば、このぐらい遮音性が低い方が却って安全で良いのでは、とも思いますが。

適合するものがあれば、コンプライなどの交換ピースも試してみたいところです。

 

ワークアウトでの使用感

肝心の走っている時の使用感は、かなり満足です。

MDR-800BTは、太めのケーブルが首筋に当たり気になることも多かったのですが、それに比べてPowerbeats3のケーブルはかなり細く控えめな存在感です。

さらに短くまとめるクリップがしっかりしているのでケーブルが暴れることもありません。

腰の辺りにiPhoneを固定して使っていましたが、音切れも特になく快適。

ケーブルの途中にあるリモコンでは、再生・停止(と通話・終話)・ボリュームの上下が、センターボタンを2回押しで次のトラックへ、3回押しで前のトラックへ移動ができます。さらに2回押し・3回押しの最後を長押しにすることで早送り・巻き戻しができるのですが、、これは走りながらは使わないかな。

 

気になるところ

全体的に満足な製品だと思うのですが、気になるところもあります。

一つはやはりフィット感。イヤーピースのところでも書きましたが、どうにも装着感がイマイチ。これは慣れもあるかも知れませんし、イヤーピースの交換で改善されるかも知れないのでここは経過を見てみます。

もう一つは、防水ということなのですが充電ポートが剝き出しなところ。

バシャバシャ濡らすつもりもありませんが、汗が浸入する可能性は大。ここから腐食しそうな雰囲気があります。

 

この辺りを差し引いても、マルチポイントの使い心地とバッテリーライフは魅力なバランスの取れた製品なので、日常的にも積極的に使って行きたいところです。 

 

 僕は今回ブラックを購入しましたが、広告で見かけるホワイトもカッコいいですよね。